精神的ゆとりと社会への関心

「生活者が選ぶ2011年の話題注目商品」では、利己的消費から利他的消費への変遷が見られるなど、自己中心から他者への関心・尊重への回帰が注目されています。
皆さんの周りでも、被災地などへの支援や環境問題への取り組みを通じて、自分さえよければそれでいいとの傾向が薄れつつあることを感じる機会も多いのではないでしょうか。

また、NHKの調査では「時間的、経済的、精神的の3つの側面それぞれについて、ゆとりのある生活を送っていますか」という質問に対して、精神的、次いで経済的にゆとり(余裕)がないとする回答者と、社会関心スケールを測る設問で社会に関心が低いとされる回答者に相関があるということが分かっています。「ゆとり」は物理的環境や周囲の言動、人間関係、自身の物事の捉え方によっても変化し得るもの。部下や自身への「大丈夫」「落ち着いて」、「必ず手はある」「きっとやり切れる」といったセルフトークや一言の声掛けを惜しんで、職場全体で精神的ゆとりを無くしていませんか?
果たして「社会に関心がない」職場が、「社会に貢献する」商品を開発することができるでしょうか。

折りしも、長年の不況で利己的消費経済への限界が見え始めていた日本。
「自分だけが」「自社だけが」ではなく、「他者利益を視野に入れた」よりよい社会の創造により自組織が発展することが、生き残りの策となるかもしれません。
自由な発想を生み出す小さなゆとり、あなたの職場にはありますか?

NHK放送文化研究所:社会への関心が低い人々の特徴~「社会と生活に関する世論調査」から~
http://www.nhk.or.jp/bunken/summary/research/report/2011_08/20110803.pdf

NPO法人キャリアインディペンデンス 広報企画担当